End Feelの種類と臨床的意味

End Feelの種類と臨床的意味

Bone to bone
突然停止
骨同士の衝突

Spasm
「びくつ」
筋の緊張

Capsular feel
「きつく引き留める」
関節胞の伸張

Spring block
「跳ねる」
半月板の損傷など

Tissue approximation
やわらかい組織の圧縮
組織の圧迫

Empty feel
抵抗感がない
疼痛


下記も参考になります。
http://pain0205.blog92.fc2.com/blog-entry-20.html

前頭葉損傷に伴う神経心理学的症状の責任病巣

前頭葉損傷に伴う神経心理学的症状の責任病巣

系列動作の遂行障害 : 前運動野

利用行動、模倣行動 : 前頭葉全体もしくは他の皮質領野損傷を伴う

保続 : 前運動野、基底核損傷を伴う

紋切り型行動 : 両側前頭葉の広範な損傷

作話 : 両側前頭葉

人物誤認 : 両側前頭葉

無感動、保続 : 背外側部

活動のプログラミング障害 : 背外側部

空間的見当識障害 : 背外側部

自己身体の定位障害 : 背外側部

記憶障害 : 背外側部

視空間無視 : 背外側部

言語流暢性減少 : 左背外側部

呼称障害 : 左背外側部

重複性錯記憶 : 右背外側部

情動失禁、脱抑制 : 眼窩部

食欲、性欲異常 : 眼窩部

社会行動異常 : 眼窩部

認知症 : 両側前頭葉

視覚的走査障害 : 両側前頭葉

自発的眼球運動障 : 8野

反応抑制障害 : 9野、10野




変形性股関節症 触診と徒手検査

変形性股関節症 触診と徒手検査

触診
Scarpa三角:Scarpa三角(鼡径靱帯、縫工筋、長内転筋に囲まれた部位)に圧痛を認めることが多いです。
大転子近位:大転子近位部に圧痛を認めることがあります。大転子滑液包炎でも大転子周囲に圧痛を認めることがあります。
可動域検査:屈曲・伸展、外転・内転、外旋・内旋の可動域を測定します。

徒手検査
Patrickテスト(Faberテスト):股関節を屈曲・外転・外旋し疼痛誘発の有無を調べます。股OAでは陽性のことが多く、腰椎疾患との鑑別に有用ですが、仙腸関節由来の疼痛でも陽性となることがあるため注意が必要です。
インピンジメント・テスト(FADIRテスト):股関節を屈曲・内転・内旋させた際に、疼痛が股関節前方に誘発される場合は陽性であり、femoroacetabular impingement(FAI)が疑われます。

延髄外側症候群の輪状咽頭部での通過障害の機序

延髄外側症候群の輪状咽頭部での通過障害の機序

延髄外側症候群の輪状咽頭部での通過障害の機序として、その筋電図所見から輪状咽頭筋の弛緩不全と嚥下関連筋の協調的連続的活動の障害が深く関与しているとする報告があります。
その原因として、延髄には一連の嚥下運動が起きるためのcentral pattern generator(CPG)が存在しており、それが障害されるためといわれています。CPGへの知覚入力(求心路)は対側にも乗り入れているといわれており、片側のCPGの病変でも両側の障害が起き不通過が生じ得ます。しかし、実際には病巣側でより重度な傾向がみられれます。

歩行・姿勢の異常 前頭葉

歩行・姿勢の異常 前頭葉

第一次運動野損傷では運動麻痺に伴う歩行障害が認められます。
前頭前野損傷者では運動麻痺がないにもかかわらず時として歩行障害が認められます。
小刻み歩行、前方突進を伴うバランス障害、さらには歩行失行も認められます。
歩行失行は水頭症などに脳内圧亢進によって前頭葉が圧迫された場合に出現します。
歩行中、体のバランスを失って倒れる現象は「前頭葉失調」と呼ばれることがあります。
側方より後方への転倒、四肢よりも体幹の障害が前頭葉失調の特徴と考えられています。
前頭葉損傷者は時に異様な姿勢を取ることがあります。まるで蝋人形のように特定の姿勢を取り続けることもあります。「カタレプシー」と呼ばれ、統合失調症において多く認められました。前頭葉損傷者のカタレプシーについても報告があります。

筋緊張(トーヌス)の異常 前頭葉

筋緊張(トーヌス)の異常 前頭葉

前頭葉損傷者は筋緊張に異常を来します。これは前頭葉背外側部、特に運動前野の損傷で生じやすいです。クライストの「ゲーゲンハルテン」は最もよく知られています。検者が患者の四肢を伸展(屈曲)させようとすると、患者はこれに抵抗するように四肢を屈曲(伸展)させる。患者はこのことを自覚していないし、抑制することも出来ない。筋緊張の亢進である「強剛」とは異なります。強剛では屈曲や伸展に際して丁度鉛管を曲げるような抵抗(鉛管様固縮)がある。パーキンソン病では抵抗が非連続的に変化する「歯車様固縮」が認められる。ゲーゲンハルテンではこのような現象は認められません。「パラトニア」、「対抗運動」と呼ばれることもあります。

アトピー性皮膚炎 重症度のめやす

アトピー性皮膚炎 重症度のめやす

軽症 : 面積にかかわらず、軽度の皮疹のみみられる。
中等症 : 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満にみられる。
重症 : 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%以上、30%未満にみられる。
最重症 : 強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上にみられる。

アトピー性皮膚炎の治療は症状の程度に応じて適切に選択することが大切です。そのためには、症状の程度(重症度)の的確な評価が必要です。重症度の評価基準にはいくつかの方法が提唱されているが日常診療での使用には多少繁雑な場合もあり、厚生労働科学研究による治療ガイドラインではより簡便な「重症度のめやす」を用いています。
この基準では重症度を皮疹の性状および炎症の強さと皮疹の占める面積を総合的にみて、軽症、中等症、重症、最重症の4段階で評価することとしています。ちなみに軽症はステロイド外用薬など積極的な抗炎症療法を必要としない程度の症状であり、最重症は原則として入院治療を必要とする程度の症状をいいます。

http://www.jaanet.org/pdf/guideline_skin03.pdfより参照

病的反射 前頭葉

病的反射  前頭葉

前頭前野損傷者では健常者では見られない以下の病的反射が出現します。

①把握反射
病巣対側の上下肢が、患者の意志に反して対象物を把握しようとする現象です。乳幼児には正常に認められる反射であるが、成人で認められる場合は対側の前頭葉損傷が疑われます。

②手探り反射
患者の手から物を取り去ると、それを手探りでとろうとし、眼で追いかけます。あたかも患者の手が磁気で引かれるようです。把握反射より出現頻度は低いといわれています。

③口とがらし反射
上唇の中央を軽く刺激すると唇が突出し、唇にしわができ、とがり口になります。この反射は前頭葉損傷のみならず錐体外路系の損傷でも認められます。

④吸入反射
口を軽く開かせ、上唇から口角にかけて刺激すると口を尖らせて乳児が乳を飲むような運動が生じます

⑤緊張性足底反射
足底反射検査に際して足指屈曲が生じ、刺激がなくなっても反射が持続します。

⑥交差屈曲反射
下肢または上肢を受動的に屈曲させると対側も自動的に屈曲します。

病的反射の出現機序は、前頭前野損傷に伴って低次の運動中枢への抑制が解除されたことによると考えられています。

無言 前頭葉症状

無言 前頭葉症状

自発性発話が全く認められない状態は前頭葉損傷でしばしば認められます。前頭葉腹内側部の損傷が問題となります。両側性もしくは一側性の補足運動野や帯状回損傷による無言が報告されています。
左右いずれの前頭葉損傷でも生じ、左右差は認められません。両側性損傷の場合は回復が遅れるとの報告があります。
前大脳動脈・動脈瘤破裂例が多いといわれています。

FMA(Fugl-Meyer Assessment) 評価

FMA(Fugl-Meyer Assessment) 評価
1.運動機能とバランス
上肢 得点  
  A. 肩/肘/前腕    
    I. 反射(屈筋系/伸筋系の2項目) *1 0,2,4  
    II. 共同運動 *2    
      a. 屈筋共同運動6要素 *3 0-12  
      b. 伸筋共同運動3要素 *4 0-6  
    III. 屈筋/伸筋共同運動の混合3動作 *5*6 0-6  
    IV. 共同運動を脱した3動作 *5*7 0-6  
    V. 正常反射 *8 0-2 A合計36点
  B. 手関節5動作 *5*9 0-10 B合計10点
  C. 手指7動作 *5*10 0-14 C合計14点
  D. 協調運動/スピード(指鼻試験の3要素) *11 0-6 D合計6点
      上肢運動機能合計 66点
下肢    
  E. 股/膝/足関節    
    I. 反射(屈筋系/伸筋系の2項目) *1 0,2,4  
    II. 共同運動(臥位) *2    
      a. 屈筋共同運動3要素 *12 0-6  
      b. 伸筋共同運動4要素 *13 0-8  
    III. 座位2動作 *5*14 0-4  
    IV. 立位2動作 *5*14 0-4  
    V. 正常反射 *8 0-2 E合計28点
  F. 協調運動/スピード(踵膝試験の3要素) *11 0-6 F合計6点
      下肢運動機能合計 34点
  G. バランス7動作 *15*16 0-14 G合計14点
           
2.感覚
  H. 感覚    
    a. 触覚4ヶ所 *17*18 0-8  
    b. 位置覚8ヶ所 *19*20 0-16 H合計24点
           
3.他動的関節可動域/関節痛
  J. 他動的関節可動域/関節痛 *21    
    a. 可動域22ヶ所 0-44  
    b. 運動時関節痛22ヶ所 *23 0-44 J合計88点
*1* 0:反射なし 2:反射あり
*2* 0:不可 1:部分的 2:可能
*3* 肩retraction/挙上/外転/外旋
肘屈曲/前腕外転
*4* 肩内転内旋/肘伸展/前腕回内
*5* 0:不可 1:部分的 2:可能 で1には細かな基準付
*6* 手を腰に/肩屈曲90度まで/肘直角で前腕回内外
*7* 肩外転90度まで/肩屈曲180度まで/肘伸展で前腕回内外
*8* stage IVが満点の時のみ採点; 0:3反射中2反射が高度亢進
1:1つの反射が高度亢進または2反射が亢進
0:3反射とも高度亢進ではなく、亢進も1反射まで
*9* 肩0度肘0度前腕回内位で手関節背屈15度保持
同じく手関節背屈掌屈繰り返せるか
肩多少外転屈曲肘伸展前腕回内位で手関節背屈15度保持
同じく手関節背屈掌屈繰り返せるか
手関節の文回しが可能か
*10* 集団屈曲/集団伸展/MP伸展IP屈曲で把持/母指内転つまみ
鉛筆母指示指鉛尖ピンチ/円筒母指示指掌側つまみ/球つまみ
*11* 振戦(0:著明 1:少し 2:なし)
測定障害(0:著明または非系統的 1:少しまたは系統的 0:なし)
5往復速度(0:健側より6秒以上遅い 1:2-5秒遅い 2:2秒未満)
*12 股屈曲/膝屈曲/足背屈
*13 股伸展内転/膝伸展/足底屈
*14 膝屈曲90度以上/足背屈
*15 0:不可能 1:ある程度または介助量大きい 2:可能; 項目ごとに詳細規定あり
*16 支持なし座位/非麻痺側のパラシュート反応/麻痺側のパラシュート反応/
支持立位/支持なし立位/非麻痺側立位
*17 0:感覚脱失 1:感覚鈍麻/異常 2:正常
*18 腕/手掌/脚/足底
*19 0:感覚脱失 1:左右差あるが3/4はわかる 2:左右差なし
*20 肩/肘/手関節/手指/股/膝/足関節/足趾
*21 肩屈曲/外転/外旋/内旋; 肘屈曲/伸展; 前腕回内/回外; 手関節掌屈/背屈;
手指屈曲/伸展; 股屈曲/外転/外旋/内旋; 膝屈曲/伸展; 足関節背屈/底屈;
足部回内/回外
*22 0:わずかの可動域 1:可動域制限 2:正常
*23 0:著明な痛み 1:痛みあり 0:痛みなし

運動維持困難 前頭葉症状

運動維持困難 前頭葉症状

一定の運動状態を維持することが出来ない症状です。右大脳球病変で生じるとされ、特に右前頭葉(中心溝領野、運動前野)損傷との関連が指摘されています。

保続 前頭葉症状

保続 前頭葉症状

前頭葉損傷者では一旦ある行動を開始すると停止することが出来ない保続が出現します。
佐久間と鹿島によれば、保続には、


  1. 全般的脳機能障害の因子
  2. 運動遂行の惰性に関する因子
  3. 運動プログラミングの惰性に関する因子の3要因が関与しているといいます。


前頭葉損傷に関係が深いと考えられるのは②と③です。

嚥下障害 口蓋ミオクローヌス(palatal myoclonus)

嚥下障害 口蓋ミオクローヌス(palatal myoclonus)

報告は少ないものの、口蓋ミオクローヌスにより、嚥下障害をきたす場合がある。

口蓋ミオクローヌス(palatal myoclonus)は、2~3Hzの持続性の規則正しい律動性を口蓋や咽頭の筋群に認める不随意運動である。多くは小脳や脳幹の脳血管障害が原因で、小脳歯状核一赤核一下オリーブ核で形成されるGuillain-Mollaretの三角とよばれる神経回路が障害されるときに生じる。

口蓋ミオクローヌスは、脳血管障害などによる症候性口蓋ミオクローヌスと原因不明の特発性口蓋ミオクローヌスに大別される。

特発性の口蓋ミオクローヌスは、口蓋・咽頭に限局し、比較的若年者に多く、睡眠などで軽減する傾向がある。

症候性の口蓋ミオクローヌスは口蓋・咽頭だけでなく、眼球,四肢時には横隔膜にも不随意運動を認め、睡眠時の口蓋ミオクローヌスは軽減しないことが特徴である。

特発性口蓋ミオクローヌスまたは症候性口蓋ミオクローヌスの薬物治療の効果については、有効との報告も無効との報告もある
摂食嚥下リハビリテーションについては、適切な評価・訓練により有効という報告がある。

症候性口蓋ミオクローヌスでは平均3.5年で症状が軽快することが報告されている。脳血管障害による運動麻痺では発症から長い期間が経過すると症状の改善は乏しい。しかし、口蓋ミオクローヌスでは長期間経過すると症状が改善していくことも口蓋ミオクローヌスのリハビリテーションで考慮すべき点である。

多系統萎縮症 嚥下障害

多系統萎縮症 嚥下障害

多系統萎縮症(multiple system atrophy:以下MSA)は50歳代以降に発症し、小脳系、自律神経系、錐体外路系の3つの神経系が進行性に障害される原因不明の、孤発性神経変性疾患です。有病率は人口10万人に5人程度です。 MSAは進行性の経過で、多くの患者は発症から5年で独歩不能になり、10年で寝たきりになります。
死因の3割が突然死で、他に尿路感染症、衰弱、嚥下機能障害による窒息や肺炎が多いと言われています。

MSAは小脳性運動失調が目立つMSA-Cとパーキンソニズムが目立つMSA-Pの2つに分類されます。

いずれも根治的な治療がなく、進行に伴って摂食・嚥下障害は増悪し、摂食動作の障害、咀噌運動の障害、口腔から咽頭への食物の送り込みの障害、嚥下反射惹起の遅れ、誤嚥、咽頭残留などを認めます。また、起立性低血圧のために食事で坐位になると失神する患者もいます。

摂食・嚥下障害には、食物形態の変更や姿勢の調整などを行いますが、進行期には摂取量低下のために栄養状態が悪化し、経管栄養や胃痩造設が必要になります。
声帯外転麻痺があり、かつ、誤嚥性肺炎の発症を繰り返す患者には、誤嚥防止術が有効な場合があります。

進行期のMSA患者は、摂食・嚥下障害以外にもさまざま問題が現れ、どのような対応が生命予後の改善に寄与するかはわかっていません。対症治療には限界があり、進行性に運動機能は低下していくため、患者の生活の質の改善を目標とした治療方針の設定が望まれます。

障害高齢者の日常生活自立度

障害高齢者の日常生活自立度

ランクJ
何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
1 交通機関等を利用して外出する。
2 隣近所へなら外出する。

ランクA
屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。
1 日中はほとんどベッドから離れて生活する。
2 日中も寝たきり起きたきりの生活をしている。

ランクB
屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。
1 介助なしで車椅子の移乗し,食事・排泄はベッドから離れて行う。
2 介助により車椅子に移乗する。

ランクC
一日中ベッド上で過ごし、排泄・食事・着替えにおいて介助を要する。
1 自力で寝返りをうつ。
2 自力で寝返りもうたない。

【ランクJ】 何らかの身体的障害等を有するが、日常生活はほぼ自立し、一人で外出する者が該当する。なお” 障害等”とは、疾病や傷害及びそれらの後遺症あるいは老衰により生じた身体機能の低下をいう。J-1 はバス、電車等の公共交通機関を利用して積極的にまた、かなり遠くまで外出する場合が該当する。J-2 は隣近所への買い物や老人会等への参加等、町内の距離程度の範囲までなら外出する場合が 該当する。

【ランクA】 「準寝たきり」に分類され、「寝たきり予備軍」ともいうべきグループであり、いわゆるhouse-boundに相当する。屋内での日常生活活動のうち食事、排泄、着替に関しては概ね自分で行い、留守番等をするが、近所に外出するときは介護者の援助を必要とする場合が該当する。A-1 は寝たり起きたりはしているものの食事、排泄、着替時はもとより、その他の日中時間帯もベッドから離れている時間が長く、介護者がいればその介助のもと、比較的多く外出する場合が該当する。
A-2 は日中時間帯、寝たり起きたりの状態にはあるもののベッドから離れている時間の方が長い が、介護者がいてもまれにしか外出しない場合が該当する。

【ランクB】 「寝たきり」に分類されるグループであり、いわゆる chair-bound に相当する。B-1 とB-2 とは 座位を保つことを自力で行うか介助を必要とするかどうかで区分する。日常生活活動のうち、食事、 排泄、着替のいずれかにおいては、部分的に介護者の援助を必要とし、1 日の大半をベッドの上で過ごす場合が該当する。排泄に関しては、夜間のみ”おむつ”をつける場合には、介助を要するものと はみなさない。なお、”車いす”は一般のいすや、ポータブルトイレ等で読み替えても差し支えない。 B-1 は介助なしに車いすに移乗し食事も排泄もベッドから離れて行う場合が該当する。 B-2 は介助のもと、車いすに移乗し、食事または排泄に関しても、介護者の援助を必要とする。

【ランクC】 ランクBと同様、「寝たきり」に分類されるが、ランクBより障害の程度が重い者のグループであ り、いわゆるbed-boundに相当する。日常生活活動の食事、排泄、着替のいずれにおいても介護者の援助を全面的に必要とし、1 日中ベッドの上で過ごす。 C-1 はベッドの上で常時臥床しているが、自力で寝返りをうち体位を変える場合が該当する。 C-2 は自力で寝返りをうつこともなく、ベッド上で常時臥床している場合が該当する。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077382.pdfより参照

行為・動作流暢性 前頭葉症状

行為・動作流暢性 前頭葉症状

語流暢性課題に対応する非言語課題として「デザイン流暢性課題」があります。一定時間内に出来るだけ多数の互いに異なる無意味図形を生成する課題です。右前頭葉損傷者の成績が最も不良であり、左前頭葉損傷者、左右の側頭葉損傷者、頭頂後頭葉損傷者の成績低下はこれに次ぎます。右前頭葉損傷者の誤反応で最も多いのは保続で、同じ図形ーを繰り返し生成する誤りでした。
類似した非言語流暢性課題に「身振り流暢性課題があります。一定時間内に、①手指を用いて出来るだけ様々な形を生成する、②出来るだけ多数の意味のある動作を生成する、などの課題です。生成された身振り数は健常者前頭葉損傷者、頭頂葉損傷者間に差は見られませんでした。しかし、前頭葉損傷者は同じ身振りを繰り返し生成する誤りが多く、身振りの種類が少なかったのです。成績低下は左右いずれの前頭葉損傷者にも認められました。エスリンガーとグラトンは、道具の使用法を出来るだけ多数列挙する課題で前頭葉損傷者の成績が低下することを報告しました。左右の背外側および内側前頭葉損の成績は、健常者や大脳後方損傷者より低下していました。この場合も最も多い誤りは保続でした。

前頭葉損傷による失行

前頭葉損傷による失行

1)観念運動失行
観念運動失行の責任病巣は通常左頭頂葉傷であるが、左前頭葉損に伴う観念運動失行例が報告されています。

2)肢節運動失行
四肢の動作巧緻性の障害である肢節運動失行は運動前野および中心回領野損傷で生じます。サルの運動前野を破壊すると動作の巧緻性が障害されます。

3)顔面失行
前頭葉内側領野損傷に伴う顔面失行例が報告されています。

4)構成障害
ベントンらによれば、右もしくは両側の前頭葉損傷に伴い、三次元構成行為が障害されます。
ミルナーらによれば、右前頭葉損傷者では抽象図形を模写した後、再度それを想起して描画することが障害されます。
ミラーらの報告では、マッチ棒を用いて様々な形を構成する課題が前頭葉損傷によって障害されます。

開心術後の嚥下障害

開心術後の嚥下障害

開心術は外科手術の中で最も高侵襲の手術であり、手術時間が長くなればなるほど高侵襲となります。Harringtonらの報告によると他の外科的な手術に比べて冠動脈バイパス術は嚥下障害が多いとされており、手術侵襲の大きさが嚥下障害に関与している可能性があります。

脳梗塞既往患者においては、術前に嚥下障害を認めていなくても、高侵襲の手術をすることで、全身状態が悪化し、症状が出現した症例があります。脳血管疾患の既往は開心術後の嚥下障害のリスク因子であるという報告は多く、周術期に脳梗塞を生じた場合、誤嚥のリスクは21倍になるとの報告もあります。

胸部大動脈疾患においては東野らの研究で有意差を認めており、一般に心臓血管外科術後の反回神経麻痺の発生率は1。9~6。9%と報告されています。特に胸部大動脈手術ではその頻度は高く、Itagakiらは通常開心術の6倍のリスクがあると報告しています。これは術前からの瘤の神経圧排や手術操作が原因と考えられています。胸部大動脈手術は手術時間が長く、術後の脳血管疾患の発症率も他の術式に比べ高いため、反回神経麻痺だけでなく、これらさまざまな要因において嚥下障害を発症しやすいと考えられています。

 長期挿管においてはさまざまな研究において嚥下障害の発症率が高いとされています。Barkerらの検討によると開心術後に長期挿管を要した患者の51%に嚥下障害を生じている。その要因としては、挿管チューブによる咽頭・喉頭の廃用性変化と長期挿管が必要な呼吸・循環状態である(全身状態が悪化している)ことがあげられます。これらは、挿管時間が長くなればなるほど生じやすいとされています。
須田らは循環器疾患患者の抜管後の摂食嚥下障害は、生涯がその後長期にわたって残存するわけではなく、ある程度の期間を経過すると元の食事形態まで回復することが明らかになったと述べています。また、中村らの研究においても初回評価時の摂食嚥下機能の低下を認めた25例全例が最終評価時には経口摂取可能となっているとの報告があります。東野らは術後の全身状態の回復が遅れることで嚥下機能も低下し経口摂取自立に時間を要すが、全身状態の改善とともに元の食事形態に到達するとしています。

多くの開心術後の患者は術後早期に食事(普通食)開始となりますが、嚥下機能の低下している症例に対して食事を開始すると誤嚥性肺炎など合併症を発症しやすくなります。一方食事を開始しない場合、術後の栄養摂取が不十分になり、回復に影響を及ぼしてきます。最終的に嚥下障害が消失する症例であっても、術後早期に言語聴覚士が嚥下機能の評価を行い、適切な栄養摂取手段を検討し、段階的な嚥下訓練を行っていくことで、合併症は減少し、より早期に回復していくものと考えられているようです。

まとめ
開心術は外科手術の中で最も高侵襲の手術であり、手術時間が長くなればなるほど高侵襲となる。特に、冠動脈バイパス術は嚥下障害が多いとされており、手術侵襲の大きさが嚥下障害に関与している可能性がある。
脳梗塞既往患者においては、術前に嚥下障害を認めていなくても、高侵襲の手術をすることで、全身状態が悪化し、嚥下障害が出現する場合がある。
胸部大動脈手術は手術時間が長く、術後の脳血管疾患の発症率も他の術式に比べ高いため、反回神経麻痺だけでなく、さまざまな要因において嚥下障害を発症しやすい。
開心術後に長期挿管を要した場合嚥下障害が起こりやすい。要因としては、挿管チューブによる咽頭・喉頭の廃用性変化と長期挿管が必要な呼吸・循環状態である(全身状態が悪化している)ことがあげられる。
循環器疾患患者の抜管後の摂食嚥下障害は、生涯がその後長期にわたって残存するわけではなく、ある程度の期間を経過すると元の食事形態まで回復すると言われている。
術後早期に言語聴覚士が嚥下機能の評価を行い、適切な栄養摂取手段を検討し、段階的な嚥下訓練を行っていくことで、合併症は減少し、より早期に回復する。