行為・動作流暢性 前頭葉症状

行為・動作流暢性 前頭葉症状

語流暢性課題に対応する非言語課題として「デザイン流暢性課題」があります。一定時間内に出来るだけ多数の互いに異なる無意味図形を生成する課題です。右前頭葉損傷者の成績が最も不良であり、左前頭葉損傷者、左右の側頭葉損傷者、頭頂後頭葉損傷者の成績低下はこれに次ぎます。右前頭葉損傷者の誤反応で最も多いのは保続で、同じ図形ーを繰り返し生成する誤りでした。
類似した非言語流暢性課題に「身振り流暢性課題があります。一定時間内に、①手指を用いて出来るだけ様々な形を生成する、②出来るだけ多数の意味のある動作を生成する、などの課題です。生成された身振り数は健常者前頭葉損傷者、頭頂葉損傷者間に差は見られませんでした。しかし、前頭葉損傷者は同じ身振りを繰り返し生成する誤りが多く、身振りの種類が少なかったのです。成績低下は左右いずれの前頭葉損傷者にも認められました。エスリンガーとグラトンは、道具の使用法を出来るだけ多数列挙する課題で前頭葉損傷者の成績が低下することを報告しました。左右の背外側および内側前頭葉損の成績は、健常者や大脳後方損傷者より低下していました。この場合も最も多い誤りは保続でした。