交叉性失語

交叉性失語

右手利きで右大脳半球損傷、左手利きで左大脳半球損傷に伴って生じた失語を「交叉性失語」と呼ぶ。このうち、右手利きの交叉性失語はごく稀なものとされる。交叉性失語の臨床症状について、従来は文法障害が著しい、喚語障害が軽度である、言語認識は良好である、などの点が指摘されていた。その後の詳しい検討によれば、交叉性失語の症状は左大脳半球損傷による失語のそれとあまり違わない。また、その病変部位も右大脳半球の言語野対応領野に存在することが明らかにされた。すなわち交叉性失語の責任病巣は左大脳半球損傷による失語の責任病巣と鏡像関係にある。