痙縮 痙性 spasticity

痙縮 痙性 spasticity

痙縮は、相動性筋伸張反射の病的亢進状態によって生じる錘体路症状の一徴候で、筋緊張が亢進した状態です。

脳血管障害や脊髄損傷、各種神経疾患などで、随意運動を伝える錘体路が障害されると、筋伸張反射の抑制が効かなくなります。

「筋伸張反射」とは、脊髄反射の一種で、骨格筋が他動的、すなわち外からの力で引き伸ばされると、防御反応としてその筋が反射的に収縮する現象です。

「膝蓋腱反射」が筋伸張反射の代表的なものです。

筋伸張反射には、筋伸張の最初だけに出現する相動性筋伸張反射と、筋が伸長されてる間、持続して生じる緊張性筋伸張反射があります。

筋伸張反射は通常、錘体路によって抑制されています。

錘体路が障害を受けると、筋伸張反射の抑制が効かなくなり、結果として相動性筋伸張反射が病的に亢進します。

相動性筋伸張反射が亢進すると、関節を動かそうとした際、最初のうちは抵抗が強く運動が難しいのですが、持続的に力を加えていくと、徐々に動かすことが可能になります。

すばやく関節を動かそうとすればするほど抵抗が強くなり、ゆっくりと動かそうとすると抵抗が弱くなります。

これは痙縮の特徴の一つで、筋伸張速度に依存して抵抗が増大します。

痙縮と混同しやすい「固縮」は、緊張性筋伸張反射の亢進によって、関節を動かしている間ずっと抵抗が持続します。

そのため、関節を動かした感触で「痙縮」か「固縮」かが判断できます。

ただし、痙縮と固縮が併存することもしばしば認められます。

痙縮の評価法として、Modified Ashworthscale(MAS)が広く用いられています。


電気刺激による神経生理学的評価が用いられることもあります。

痙縮が出現すると、歩行やADL に支障が生じることや、変形・拘縮を呈することが少なくありません。

痙縮を軽減するために、経口抗痙縮薬や神経ブロック療法、バクロフェン髄注療法、外科的治療法、リハビリテーションが行われます。
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